冬も終わりに近づき、春の訪れまであともうわずかとなりました。春は草花の芽吹きと開花の季節であり、本格的な園芸シーズンの始まりの季節でもあります。花壇設計などシーズン到来の前には色々準備があるかと思いますが、花壇の土の再生は、これから植える種や苗を順調に生育させるためにもしておきたい作業の一つです。
植物を植栽した後の土には、植物の根や雑草・枯葉、また、土の奥深くには虫や花が終わった球根が混じっていることもあります。まずは、それらをふるいなどにかけて丁寧に取り除きます。その後は、土の殺菌と保水性・通気性の向上のために土を掘り起し、寒さに晒すことで、目に見えない害虫の卵や病原菌を取り除きます。
すでにご紹介した「天地返し」は、この作業にあたりますが、寒さも緩み始めた早春は、土を充分に寒さにあてることができないので、日差しがあるときに、ビニールシートなどに土を広げるか、少量であれば土をビニールに入れて口をしばり、天日で干すといいでしょう。また、古い土は前に植えられていた植物のために栄養分がすでに失われてしまっています。それを補充するために再生用土や石灰を加え、土の状態を回復させることも大切なポイントです。
