年も改まると、早くも暖かな春への思いが高まってきますが、一年の内で最も寒い時期とされる「大寒」はこれからなので、今後も一層の冷え込みが予想されます。まだ寒さが本格的になる前に施した花壇の防寒対策をこの時期に見直し、万全を期して春の開花を待ちたいですね。
ビニールや不織布を使用してマルチングを施した花壇は、覆いかぶせたマルチング材料と土の表面が密着しているか確認しておきます。密着面が少ないと、温まった空気が逃げてしまい、保温効果が落ちてしまうだけでなく、土が乾きやすくなってしまいます。
関東は寒冷地ではないため、厳重な防寒対策は必要ありませんが、これからの厳冬期を前に、地植えの植物、特に耐寒性が強くない種にはマルチングの上から、わらこもやビニールなどを追加でかぶせておいてもいいでしょう。腐葉土を使用している場合、強風時に土が飛び散って、マルチングの層が薄くなり、そこに霜が下りるとせっかくの防寒対策もむなしく、植物を枯らしてしまうことがあります。風が強い日や霜が下りそうなほど寒さが増した場合は、株の根元などが腐葉土でしっかりと覆われているかどうか確認しておきます。バーグチップを使用したマルチングも腐葉土を使用した場合と同様に、マルチングの層が3~5センチくらいの範囲で一定の厚さを保てるようにしておきます。