2月になると、園芸店では早くも春の花が出回りはじめ、店頭では華やかな色彩の鉢花が目をひきます。これらの鉢花の多くは、日長時間や温度を調整することによって、自然環境下での開花期よりも早く生長させられた促成栽培の鉢です。
こうした促成株は、人為的に管理された環境下に長く置かれていたために、市場に出荷された後の環境の変化についていけるほどの耐性がありません。特に冬の間に市場に出回る屋内用の鉢花は、屋内であっても温度と湿度に注意しながら管理します。
例えば、日中は日当たりのよい窓際において、日没後は部屋の中央付近に移動させたりするなどの工夫が必要です。また、冬場の室内は乾燥しているので、時々霧吹きなどで葉に水分を与え、適度な湿度を保てるようにします。少しでも長く花を楽しむためにも、大事に管理しましょう。