鉢物類の取り込みついて

秋も深まり、木々の葉が街路に落ちはじめ、だんだんと冬へと近づいています。今年の10月初めには真夏日の温度となる日もありましたが、10月後半からは、この時期の平均気温(18度前後)まで下がり、時には12月初旬の気温まで下がった日もありました。特に朝晩の冷たく乾燥した空気が早くも冬の訪れを感じさせます。

植物の中でも、特に寒さに弱い品種にはいち早い防寒対策が必要になってきます。 気候の穏やかな初秋から中秋まで外に出していた観葉植物や鉢花は、耐寒性の低い南国原産のものが多く、この時期の朝晩の冷え込みによって弱ってしまうこともあるので、11月上旬位からは家の中に取り込んで管理します。その年の天候にもよりますが、外気温の平均が15度を下回るようになったら、屋内に取り込み管理した方がよいでしょう。

屋外で管理していた鉢植え植物を屋内へ取り込む際にも、注意するべき点がありますが*、室内管理の間に鉢植えを枯らしてしまう一番の原因は、屋内での管理の仕方にあります。観葉植物や鉢花の多くは日本の冬には休眠期に入ります。休眠期の間は、生長がとまっているので、水の吸い上げの量も多くありません。水の与えすぎによる根腐れを防ぐためにも水やりの頻度も通常より少なくし、鉢土の表面がしっかりと乾くまで待ちましょう。

水やりの頻度を少なくすることと矛盾するようですが、室内の空気は暖房などで乾燥しています。空気が乾燥していると、葉の水分が奪われ、葉が痛んで落ちてしまったりすることもあるので、葉の表面の乾燥を防ぐように霧吹きをして湿度を上げるようにしましょう

 

*「鉢植え植物を室内管理する場合の注意点」をご参照ください。