鉢植えの寒さ対策として、室内に取り込むという方法があります。特に非耐寒性の植物の寒さ対策としては簡単で有効な方法ですが、室内に取り込む際と取り込んだ後に注意しなければならない点がいくつかあります。
取り込む際には、虫がついていないかをよく確認します。鉢の周囲、底、植木の茎、葉を目視で確認し、虫がいた場合は取り除きます。また、鉢ごとしばらく水につけて、虫の幼虫を殺して室内での発生を防ぐ方法もあります。
室内に取り込んだ後は、植物が疲弊し、耐寒力が更に落ちるのを防ぐために極端な温度差が発生しないように注意しなければなりません。例えば、日中は日当たりのよい窓際において日没後もそのままにしておくと、寒暖差が大きくなってしまうので、日没後は部屋の中央付近に移動させるなど工夫が必要です。
また、暖房器具を使用している間といない間も寒暖差が発生するので、室温が最も低い時間の明け方5~7時の時間帯のみエアコンのタイマーを設定し、寒暖差の発生を防ぐのもいいでしょう。
寒さ対策は植物にとって必要不可欠なものとはいえ、植物にとって室内は最も適した環境とは言えません。基本的には、なるべく室内への搬入は遅くし、春には霜・寒風に注意しながら、早く戸外に出してあげることが肝要です。