今年は例年に比べて、温度の高い日が続く暖冬となりました。早くも梅のつぼみが膨らみ始め、春の兆しもすでに見え始めています。
秋に植えた春咲きの球根も、来る春の芽吹きのために、地下に根を延ばすなど着々と生長を進めています。植え付けた球根が充実したものであれば、肥料を与えなくても開花するものがほとんどですし、また、植え付ける際に生育の初期に多く必要とれる燐酸分を含んだ緩効性肥料を元肥として与えていれば、花期の終わりまで追肥をする必要は特にありません。しかし、元肥を施していない場合やダリアなど花を次々と咲かせる品種には、不足した栄養を補給し、旺盛な生育を助けてあげるためにも追肥をするといいでしょう。
植え付けの際に元肥を施していない場合は、芽が出揃ったころに粒状の肥料を少量株元に置いて置肥を施します。置肥は、微生物の働きによってゆっくりと溶け、その効果も長期間続きます。花を多く咲かせる品種への追肥には、液体肥料を希釈したものを週1~2回施す液肥をします。液肥の場合は即効性があるので、花を多く咲かせることで、消耗が著しい品種に適しています。特に3月~5月にかけての生育初期には多めに施肥しましょう。