梅雨対策①

夏日が続き、5月の観測史上最高温度が観測された地域もあり、例年のように爽やかな初夏の気候を楽しめる日が少ない5月でしたが、間もなく梅雨の時期となります。高温多湿で雨が降り続く梅雨は、人間にとっても心身共に疲れやすい時期ですが、草花にとっても試練とも言える季節です。

雨が降り続くために土が乾燥せず、根腐れの原因になったり、繁った葉が蒸れると病害虫の発生原因となります。雨間に照りつける強い日差しは、弱った状態の草花に更にダメージを与えてしまします。特に原生地がヨーロッパや南アフリカなどの植物は、日本の高温多湿の気候には弱く、6月後半の高温に耐えることができず衰弱して枯れてしまったり、ハーブ類などは暑さに耐え兼ねて生長を止めてしまうこともあります。梅雨の被害をなるべく少なく抑えるためにも梅雨対策は欠かすことのできない作業です。

花壇に施す梅雨対策としては、腐葉土やその他有機物によるマルチングやグランドカバー(下草)類の植栽がおすすめです。マルチングは、雨による泥の跳ね返り、その泥から感染する病気を防ぎ、強い日差しから植物を守る効果もあります。グランドカバー類の植物を花壇の花々の根元に植えると泥の跳ね返りを防ぐ効果だけでなく、庭土に当たる直射日光を遮断し、雑草が生えにくくなるので手入れがしにくい梅雨の時期の助けとなります。また、土が隙間から見えなくなるので、より映える花壇になるという効果もあります。

 

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