7月も後半となり、いよいよ梅雨あけも間近です。高温多湿の日本の夏は、多くの植物にとって厳しい環境であり、夏越しは大きな課題でもあります。熱帯原産の植物をのぞき、花壇に植栽されているような園芸植物は、暑さと湿度による蒸れに弱いものが多く、夏の間に大きなダメージを受け、花期が短くなったり、枯れてしまう品種も多いので、暑さ対策をしっかりと行い、長持ちさせましょう。
ますは、強力な直射日光から植物を保護しましょう。比較的簡単にできるのは、よしずなどで直射日光を遮ることですが、花壇の周りに支柱をたて、その上に通気性が充分に保てる寒冷紗をかける方法も有効です。また、照り返しや土中の温度の上昇を防ぐために、敷きわらやチップを利用してマルチングを施します。近年では突然の大雨であるゲリラ豪雨も多発するようになりましたが、マルチングは雨による土の跳ね返りが葉につくことも防げるので、病害虫の発生予防にもなります。
夏の間の水やりは、朝の比較的涼しい時間に一日分の水やりを済ませます。気温の高い時間帯に水やりすると、土中の高温で水が熱くなってしまい、かえって植物を痛めてしまいます。土が乾くなど水が足りない場合は、夕方以降に補給するとよいでしょう。