春花壇の整理と夏花壇への準備

5月も終わりになると、春に盛りを迎えた花々が咲き終わり、夏の花の開花が待ち遠しい時期となります。梅雨を直前に控えている時期でもあるので、春花壇を飾ってくれた花々をきれいに整理するなど春花壇の片づけや、梅雨対策も視野に入れた夏花壇の準備を始めるといいでしょう。

秋に植えて、春に花を咲かせる(秋植え)球根は花が終わり、葉が枯れるのを待って掘り上げます。掘り上げた球根は周りの土やゴミをよく取り除いて、ネットなどに分球し、風通しの良い涼しい場所で乾燥保存します。

その後は、夏の花を定植するための土づくりを行います。気温と湿度が上がり、害虫の発生率も高い梅雨の時期を前に花壇の土をすべて入れ替えてしまうのが理想的ですが、土を再生利用することもできます。再生利用する場合は、土の中に埋もれている根や葉などを取り除き、天日にあてた後、栄養分を補給するため苦土石灰、腐葉土や堆肥、緩効性化成肥料などを加えます*。また、くるべき梅雨に備えて、枝葉が密集している箇所は枝を透かしたり、剪定をして通気性を保ちましょう。また、夏の花は思いのほか大きく生長するので、株と株の間の距離に余裕をもって植え付けるといいでしょう。

*豆知識「春に向けての準備②-春に蒔く種のための花壇準備ー」をご参照ください。

 

     

①花が終わりかけたら、茎ごと切り取ります。この時葉は残しておきます

②株にお礼肥などを与えます

③葉が約1/3~半分くらいの大きさになり、色が変わってきたら、掘り上げます。

④掘り上げた球根は、周りの汚れをよく落としてから、冷暗な場所で保存します。