春花壇の手入れ

春本番の季節である4月が始まりました。多くの草花が開花し、花壇もいっそう華やぐので、園芸作業も楽しい時期ですが、4月上旬は気候がまだ不安定で、花冷えや春の嵐などによってせっかくの花々が被害を受けやすい時期でもあります。また、他の月と比較しても降水量も多いので、普段より天候に注意を払いながら、春花壇を管理しましょう。

この時期の花壇管理でしておきたいこと作業としては、花がら摘みが挙げられます。すでに豆知識でもご紹介した「花がら摘み」ですが、病気の発生を防いだり、蕾が開花するためのエネルギー不足を防ぐためにも、花がらはなるべく早く摘みとってしまいます。

こうした日常の花壇管理の継続が、花壇全体の草花の生育状況を把握する機会にもつながるので、花満開のこの時期にはこまめに行いましょう。また、生長がさらに活発になる5月の前の準備として、株の形を整えたり、全体の高さを揃えるなどの作業もしておくといいでしょう。

4月中旬以降、気温が上がってくると、草花は勢いよく生長していきますが、生長のために多くのエネルギーを使う草花が、栄養不足とならないように追肥を施します。順調な生育のためにも肥料切れをおこさない様にリン酸分が充分に含まれ、効果が1~2か月ほど継続する緩効性の粒状肥料を使用するといいでしょう。しかし、草花の生育度合によっては、追肥がかえって負担になる場合もあります。元肥を充分しているのに、生育が劣っているような場合は、根の活力が低下している可能性もあるので、追肥の時期を遅らせたり、排水対策を先に行って様子を見てから追肥してみましょう。