3月も中旬を過ぎると、だいぶ春らしい気候となり、花満開の春花壇を思うと、心躍る気持ちになるのではないでしょうか。華やかな花壇を鑑賞することも含めて、暖かで穏やかな気候が続く春は、初夏~秋に開花期を迎える草花の種まきなど、多くの作業をこなすのに適した本格的な園芸シーズンとなります。
春播き種や春植え一年草・宿根草などは、品種によって異なりますが、その多くは、春の不安定な気候が落ち着いてくる3月下旬からが種まき・植え付け作業の適期となります。実際の作業をする前に、開花期の花壇の様子を想像しながら植栽計画を立てておき、他の多くの作業とともに順当に進められるようにしておくのもいいでしょう。
植栽計画をたてるとなると、千差万別な草花の組み合わせなどを先に頭に思い浮かべるかもしれませんが、まずは花壇の立地条件から考えていくといいでしょう。植物の生育に適した条件は、日当たりが良いこと、風通しが良いことなどの条件が挙げられます。花壇によっては、すべての条件が整うわけではありませんので、花壇の立地に適した性質の品種を選び、そこから好みにあった組み合わせを考えてみましょう。
また、開花期を考えることも重要なポイントです。植栽した花々の開花期が重なってしまうと、花が終わった後、途端に寂しい花壇になってしまいます。球根・一年草・宿根草をバランスよく植えて、年間を通してそれぞれの季節の表情を楽しめる花壇になるよう計画をたてるといいでしょう。