宿根草(しゅっこんそう)とは、一・二年草と違って、地上部は枯れても、地下の株が枯れずに再度発芽して生育する植物のことで、多年草ともよばれています。宿根草は日本原産のものも多く、なじみ深い植物が多いのも特徴です。
宿根草の株分けは、主に株数を増やすことが目的で行われますが、年数がたつにつれて株が大きくなったり、株の根本の古い根が込み合って、花付きが悪くなってしまうのを防ぐ目的もあります。密生を防いで古根を取り除くと、生育もまた活発になるので3~4年に一度、生育が旺盛なものは1~2年に一度は掘り上げて、老化した株をリフレッシュさせましょう。
株分けの適期は春と秋ですが、春に行う場合は、植物の活動が活発になる前の3月が適しています。
株分けの方法ですが、充分に生育している元株から出ている株や芽を、適当な大きさに分けて植え込みます。スコップや移植ゴテなどを使って掘り上げた元株の土や古い根などを充分に払い、手で株を分けるか、硬い根茎でつながっている部分はハサミやナイフなどで切って分けます*。宿根草は、年ごとに成長し大きくなり、また、長期間植えた場所で栽培することになるので、間隔や場所を充分に考慮して植え込んでください。
*株分けする品種によって、株分けの細かい手順は異なります。