今年の晩秋は例年より平均気温が高かったものの、11月下旬からは全国的に気温が下がり、木枯らし一号の発生や初雪が観測されるなど寒暖差の激しい気候となりました。12月には寒さも増し、いよいよ本格的な冬の到来です。
宿根草は多年に渡り生育を繰り返すので、適切に扱えば年ごとに大きな株へと生長し、充実した開花が期待できますが、春咲き宿根草の中には寒さによって傷んだり、枯れてしまう耐寒性が弱いものがあるので、それぞれの種に適した防寒対策を施します
耐寒性の度合いとしては大別して強・中・弱があり、アスチルベ・ガザニアなど耐寒性の強いものは、花壇に植えたままでも冬越しできますが、霜よけのために、不織布や腐葉土・バークなどで株の根元をマルチングするか、株の根元の土を周囲より15㎝~20㎝ほど盛り上げる「盛り土」をすると株の霜による凍結を防ぐことができます。ガーベラ・ペチュニアなどの耐寒性が中くらいのものは、マルチングをするとともに、寒さが厳しい折にはビニールで保温するなどの状況に応じた対応が必要です。ベゴニア・マーガレットなどの耐寒性の低いものは、花壇に植えてあるものは鉢上げをして、鉢植えのものと同様に室内か簡易温室などに入れて管理しましょう。