多種多様な種類と性質があるハーブ類は、主な用途別に、「カリナリー(料理用)ハーブ」「アロマティック(芳香用)ハーブ」「オーナメンタル(園芸用)ハーブ」「メディカル(薬用)ハーブ」に大別されます。2月のお花紹介では最も代表的なハーブの1つで、「ハーブの女王」とも言われるラベンダーをご紹介しました。ラベンダーは、その大きな特徴である芳香から、主に香料として幅広く活用されています。ラベンダーは、広く親しまれているハーブですが、食用としての汎用性は低く、アロマティックハーブとしての使用が一般的です。
料理の風味・香りづけのためのハーブ類は、「カリナリー(料理用)ハーブ」または「キッチン・ハーブ」という名で広まり、その種や苗も気軽に購入することができようになりました。身近にあると使い勝手のいいハーブとしては、まずローズマリー、ミント、バジル*などが挙げられます。このハーブ類はそれぞれ、抗菌作用・消化促進効果・胃腸の機能調整などの代表的効能をもち、そのほかにも有用性の高い効能が認められています。料理の香辛料としても使用範囲が広く、花壇やコンテナで植栽すると幅広い楽しみ方ができるでしょう。
*これは総称です。それぞれ多くの品種があります。