季節のお花紹介(2月)

冬の終わりと春の始まりを告げる立春までもう数日、いよいよ本格的な春の訪れが待ち遠しい時期となりました。寒さはいまだ続いていますが、早春の花々の開花はすでに始まろうとしています。

中でも、まっすぐに伸びた花茎とラッパ型の美しい花を咲かせるスイセンは、いまだ冬の名残を残した早春の景色の中に、いち早くいきいきと鮮やかな花姿を見せてくれる早春を代表する花の一つです。スイセンの原種は、イベリア半島~北アフリカ沿岸地域にかけて30種ほど自生していますが、ヨーロッパ、特に英国・ウェールズではラッパスイセンが国章とされているほど愛され、長年に渡り、同国を中心に品種改良が進められ、現在では約1万を超す品種が登録されています。

スイセンは日本の気候下では栽培しやすく、一度植えた球根はきちんと肥培して管理すれば数年の間は繰り返し花を咲かせてくれます。まだ花が少ない時期に開花する花の中でも、とりわけ品種が多いスイセンは、自分好みの品種を組み合わせて植栽したりするなど、 幅広い楽しみ方ができます。