季節のお花紹介(12月)

今年の秋は、平均気温は例年に比べ高かったものの、日ごとの寒暖の差が激しく、秋らしい穏やかな気候に恵まれた日は少なかったように思います。さらに、11月末からは気温も平均以下まで下がり、秋がないまま冬が来てしまったようです。

冬に咲く花は数少ないものの、クリスマスローズは冬の間のみ開花する希少な品種です。 クリスマスローズという名前は、クリスマスの時期にバラに似た花を咲かせることに由来しますが、冬の厳しい気候にも耐え、可憐な白い花を咲かせるその姿からとられたのでしょう「冬の貴婦人」「冬の宝石」「冬の女王」など様々な異名がつけられています。

クリスマスローズは元来、クリスマス時期になると開花する「ニゲル」という原種のみを指した呼称ですが、日本では、2~3月に開花するものなど原種から品種改良された交配種・レンテンローズなども含めて「クリスマスローズ」と呼びます。長年に渡る優れた育種と品種改良のおかげで、花色・花形のバリエーションも増え、色彩が乏しくなる冬花壇を華やかに彩ってくれる冬を代表する花です。

*クリスマスローズは同じ性質で咲くことが少ないため、品種名がないことがあります。花弁、咲き方、花色、模様などで区別し、販売されていることが多いです。

 

お花紹介(12月)-咲き方・表