季節のお花紹介(11月)

11月に入り、いよいよ秋も深まってきました。11月ともなると寒さも本格的となり、木々は葉を落としはじめ、冬枯れの時期ももうすぐです。

この時期は外の淋しい景色と反するように、華やかな室内用の鉢植え植物が多く出回る時期でもあります。人気の高い鉢植えの一つとして、クリスマス時期の鑑賞・贈答用の鉢植えとして広く知られているポインセチアがあります。

ポインセチアは、「クリスマスフラワー」の別名を持ち、現在ではクリスマスのシンボルフラワーとして定着していますが、原産地はメキシコの山間部です。クリスマスのシンボルフラワーとなった起源としては諸説ありますが、17世紀に入って、原産地の僧たちが、開花期がクリスマスの時期と重なり、また、苞の鮮やかな赤色と葉の緑色がクリスマスカラーとも一致するポンセチアをクリスマスの行列で使用するようになった説が有力なようです。

芯のような中央の黄色の部分が花で、それを取り囲んでいる苞の部分は、品種によっては色が異なります。赤色の苞のものが一般的ですが、ピンク色や白色、珍しいものだと薄紫色や八重咲きのものなど毎年多くの園芸品種がつくられ、現在では100種類以上の品種が市場に出回っています。