夏の園芸作業時の注意点

 

8月となり、いよいよ夏本番です。今年の梅雨明けは例年より遅く、その分7月下旬までは気温の低い日も多かったのですが、気象庁による長期予報では、8月から9月の平均気温は例年並みか高いとの予報が出ています。

夏の間も水やりや草取り、病害虫対策など様々な作業がありますが、高温と強烈な日差しは体力を消耗させ、熱中症なども充分に起こりうることですので、夏の園芸作業には注意が必要です。

作業時は通気性のよい長袖の服と帽子で直射日光から皮膚を守り、皮膚温度の過剰な上昇を防ぎます。また、汗をふくために乾いたタオルを首回りに巻いて作業をする様子を見ることもありますが、首回りには、乾いたタオルで熱の放射を妨げるのではなく、濡れたタオルや冷却効果のあるタオルを使用すると熱の蓄積をより防ぐことができます。

水分補給はもちろん必要ですが、作業途中に炎天下で水分補給をするよりも、涼しい場所でこまめに休憩をとり、上昇した体温をしっかりと下げながら、水分補給の遅れによる脱水症状を防ぎます。

色々な対策があるとはいえ、夏の時期は体調や気候とよく相談し、できる範囲の作業を無理なく進めるなど、心理的負担にならないような花壇の手入れプランを立てることも大事です。

 

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熱中症対策 (2)