毎年夏の初めと終わりには台風が上陸し、昨年の9月初旬に上陸した台風18号によって、 関東・東北地方は記録的な大雨となり、茨城・栃木・宮城県では、河川の氾濫や土砂災害が起こり、甚大な被害をこうむった地域もありました。
しかしながら、今年に入ってから8月 (8月10日現在)*までの台風の発生数は7月に発生した 1号~4号、8月初旬に発生した台風5号のわずか5個の発生にとどまっています*。昨年度の同月までの発生数16個に比べても今年はかなり少ないことが分かります。台風の発生が5月を過ぎても観測されないと同時に、発生数がここまで少ないことは非常にまれなことで、18年ぶりに起きた現象だそうです。珍しい状況なだけに今後の台風の動向に関しては様々な予測が出てはいますが、夏の後半に台風が集中的に発生し、接近・上陸する可能性もありますので、花壇の台風対策をしっかりとしておきましょう。
強風対策としての「支柱たて」はすでにご紹介しましたが、防風ネットも花壇を強風から守る有効な方法です。風上方向に張ったネットは風圧を下げ、風のあたりを弱めてくれるだけでなく、風によって飛ばされてきた土やほこりの付着も防いでくれます。
設置の方法は、支柱を花壇の周りにたて、支柱にくくりつけた張りひもにネットの網目を通して横に広げたり、背の低いものや鉢植えには直接かぶせて、四隅に重しを乗せる簡単な方法でも植物への負担をだいぶ軽減できるでしょう。
*関東に8月16日夜~17日未明にかけて台風7号が接近しました。日本の南海上には温かく湿った空気が停滞し、「台風の卵」とも言われる熱帯低気圧が数多く発生しているそうなので、今後の台風情報には注意が必要です。
設置方法:支柱を利用する場合
用意するもの:防風ネット、支柱、張りひも、結束バンドなど
①花壇の外側に沿って1~2m間隔で支柱を打ち、
支柱は倒れないように約30~50cmの深さで打込みます。
②支柱上部にロープを張り、防風ネットをカーテンのようにスライドさせます。
③たるみ・ゆるみなどが気になる場合は、ネットの上部を結束バンドで固定する。
下図:完成予想図