初夏のボランティア支援講座が行われました

初夏のボランティア支援講座

日時 6月10日(土)

場所 しながわ中央公園

関東地方も梅雨入りした6月10日(土)、しながわ中央公園で花壇監修者の奥峰子先生を講師にお招きして、ボランティア支援講座を開催しました。この講座は、日々花壇を手入れしていただいているボランティアの皆さんに、ガーデニングについてもっと知っていただくために、定期的に開催しています。この日も、30名近くの方が集ってくださいました。

株分けをボランティアの皆さんの前で実演

最初に説明したのは、ポット上げです。2月におこなった講座では、アナベルやタニウツギに挿し木をしました。それを参加者の皆さんと一緒にポットにひとつひとつ植えかえました。絡まりあっている挿し木をばらします。根についている土を落としたら、少し軽めにひっぱります。そのときは、あまり根についている土を落としすぎないようにと先生から指示が入ります。分け終えると、ポットにいれて、培養土で詰めていきます。そのときに株を分けるときに、振り落とした土を一緒に入れています。そうすれば、すくすくと成長するのです。それまでなじんでいた土だと、やっぱり安心するのかもしれませんね。

実際に株分けするボランティアの皆さん

ポット上げが終わったら、公園内にあるボランティア花壇に移動します。そこでジャーマンアイリスの株分けをしました。咲き終えたジャーマンアイリスをそのままにしておくのはあまりよくありません。長く伸びた茎は光を遮りますし、ほっておいても次の年に大きな花を咲かせることはないのです。ですので、株分けをしてあげる必要があります。株から伸びている茎は長い場合が多いので、20センチほど残して切ってしまいます。

準備ができたら植える場所を選定します。ジャーマンアイリスは、水気を嫌います。ですので、水気を好む花がないところにします。この時期だとアジサイです。株は、あまり深く植えず、1/3ぐらいを出すようにします。

しながわ中央公園内のボランティア花壇で奥先生の実演

「茎が育ってきたときのことを想像しながら場所を選びましょう」と先生からのアドバイスがあります。そうなんです。忘れがちですが、四季それぞれで花壇の顔は違います。手入れをして、育てるのですが、きれいに咲いてほしいものです。この花は、どれくらい伸びて、どんな花を咲かせるのかを知っておくことが、見栄えのする花壇を作るコツです。

 

「株と株はできるだけ離しましょう」「花壇の手前だと日当たりがよいですよ」と先生からの的を得たアドバイスに、皆さん、納得の様子。この日、習ったことを早速花壇で試してみようという意気込みが伝わる講習でした。