チューリップガイドツアー編

ボランティア支援講座報告

東品川海上公園 屋上庭園 4月2日(土)

チューリップガイドツアー編

 

 

 4月の最初の週末、2日(土)・3日(日)に今では品川区恒例のフェスティバルとなりました「みどりと花のフェスティバル・Spring」が開催されました。

春のひとときを楽しむ多くの来園者の方で大変賑わい、活気溢れるフェスティバルとなりました。会場の東品川海上公園の一角の壁泉には、このフェスティバルのために育てた水耕栽培チューリップを浮かべた水上花壇が設けられ、満開の桜の花、花壇の花々とともに、公園内のいたるところ可憐な花々で彩られました。

フェスティバル開催中には、ボランティア支援講座の特別企画として、園芸家の奥 峰子先生のガイドで、見ごろを迎えたチューリップを見学するツアーが開催されました。

ツアーでは、水耕栽培チューリップの水上花壇から出発し、オランダの絵本作家・ディック・ブルーナによる世界的に有名な絵本「miffy:ミッフィー」(うさこちゃん)の姿を表現した花壇、絵本の世界観を壊さない様に工夫と配慮を凝らした「ミッフィーお花のひろば」内のチューリップ花壇を回りました。

 

 

パステルカラーのチューリップが浮かべられた水上花壇、絵本に描かれたような可愛らしい色のチューリップで溢れた花壇に、ツアーの高揚感もいっそう高まっていきます。

メインの花壇では、パンジー、金魚草などとともに多くの種類のチューリップが色とりどりに咲いています。色のハーモニーを保ちながらも、まるで自然の中の花畑のように変化に富んだ花壇は、球根を混ぜてから投げ植える技法によるものとの先生の説明にツアー参加者の皆さんも驚かれ、新しい技法を用いて作られた花壇を熱心に見学されていました。

その後は、東品川海上公園に隣接する屋上庭園に移動し、見学ツアーも後半です。 東品川海上公園・屋上庭園には、合わせて62品種、6000球のチューリップ球根が植えられましたが、特に屋上庭園では、葉・花形・花色がそれぞれ違ったチューリップが、その模様・咲き方、また、植栽する場所の高低をも考慮にいれた綿密な花壇設計によって植栽されています。今が盛りの花々とともに咲き誇こる鮮やかな色のチューリップだけでなく、黒いチューリップ*1などの珍しい品種の解説とともに、チューリップを生かした花壇作りのコツ、管理の仕方なども説明していただき、約1時間のチューリップ見学ツアーは終了しました。

チューリップの咲き方の違いやその歴史までも知ることができ、新しいチューリップの楽しみ方、見方を知ることができたと参加者の方々も笑顔でツアーを終えられました。

*1黒いチューリップ:カフェノワールという品種。厳密には黒色ではく、濃紫色。