アナベルの挿し木と花壇の土づくり

しながわ中央公園/荏原第五地域センター 2月11(土)

アナベルの挿し木と花壇の土づくり 編

講師:園芸家 奥峰子先生

 

 

立春も過ぎ、暦の上では春となりましたが、いまだ寒さが厳しい日が続いています。支援講座の開催当日は、寒さが厳しい中にも暖かな陽射しが降り注ぎ、穏やかな冬晴れの日となりました。早春の花々が開花期を迎えている会場のしながわ中央公園には、多くの団体の方にお集まりいただき、新年の初講座にふさわしい賑やかな講座となりました。

今回は支援講座でお馴染みの「アナベルの挿し木」の実践と花満開の季節を迎える準備として進めておきたい「花壇の土づくり」について、園芸家・奥峰子先生と一緒に学んでいきました。品川区みどりと花のボランティア支援講座では、支援講座を通して各ボランティア花壇へとアナベルをお分けし、品川区のどの花壇でも可憐な白い花を咲かせるアナベルが見られるようになることを目標に、アナベルの挿し木・ポット上げ等の講座を毎年開催しています。

講座に毎年ご参加いただいている団体の方の中には、もうすでにベテランの域になっている方もおられるので、今回はステップアップとして、生長した挿し木の植え替えや管理ができるように、通常のアナベルの挿し木講座よりもより広範囲に渡って学んでいきました。まずは、講師の奥先生より、挿し木を行う際に大事なポイントと手順の説明をしていただきました。挿し木が順調に生長していくためには、「湿度と空気」が要ということ、どの土が適していて、また、なぜ適しているのかなどを分かりやすく的確に説明してくださるので、参加された方々も何度も回数を重ねた後の実践講座となりますが、先生のお話しを興味深く聞いておられました。

 

 

挿し木の実践では、皆さん手慣れた様子で作業を進めていきます。しかし、自然の中に存在するものは、いつもすべてが同じ状態ではありません。剪定後の枝ぶりや節の数は都度異なります。皆さんは復習もかねて、それぞれの枝に適した挿し木の手順を先生に確認しつつ、作業を順当に進めていき、今回も沢山のアナベルの挿し木の鉢が出来上がりました。その後は、「花壇の土づくり」講座の前の休憩もかねて、支援講座会場の公園内にある「みどりと花のボランティア交流花壇」を見学しに行きました。

同花壇では、昨年11月に特別支援講座としてチューリップ植え込みデモンストレーションを行いましたが、その際に植え込んだチューリップの芽がもう土の中より顔を出していて、まだ小さな可愛い芽に、思わず顔もほころぶ心和むひと時でした。

「花壇の土づくり」講座では、それぞれの土の特徴と効果、使用した場合には土がどう変化していくのかを詳しく説明していただきました。先生の体験と実感に基づく土づくりに関する様々なアドバイスを皆さんも真剣な面持ちで聞いていらっしゃいました。

本格的な春の到来もそう遠くない時期であるこれからは、皆さまの活動もより活発に、そして楽しいものになっていくかと思います。花盛りの花壇がいっそう華やかに、長く楽しめるもとのとなるように、今回の講座で学んだ多くのことを生かしていただければと思います。