ボランティア支援講座報告
しながわ中央公園 5月14日(土)
アナベルのポット上げ/ルドベキアの株分け/アサガオの種まき編
講師:園芸家 奥峰子先生
すでに夏日となる日も多いこの5月ですが、講座当日は初夏らしい爽やかな風が吹く晴れ日となりました。会場となったしながわ中央公園では、子供達が楽しそうに遊び周り、多くの方がおもいおもいに初夏のひとときを楽しまれ、講座にも多くの団体の方にご参加いただきました。
今回の講座は、「アナベルのポット上げ」「ルドベキアの株分け」「朝顔の種まきと種の採り方」のバラエティ豊かな内容です。アナベルは、西洋アジサイの一種で日本原産の青や赤紫色のアジサイとは異なり、白い小さな花が手鞠のように咲く品種です。
このアナベルを、支援講座を通して各ボランティア花壇へと株分けし、品川区のどの花壇でも可憐な白い花が見られるようになることを目標に、昨年2月の「アナベルの挿し木」講座に引き続き「アナベルのポット上げ」の実践をまず最初に行いました。
2月に挿し木をした際は、葉も花もついていなかった枝から発芽し、葉をつけ、小さな花までつけるほどに生長した様子を見た皆さんは驚きとともに、嬉しさもひとしおの様子でした。やはり、自分たちで世話をした草花が、順調に生長する様子を見ることは、みどりと花を育てる喜びの一つだからでしょう。
講師の奥 峰子先生より、ポット上げの仕方の説明をしていただいた後、それぞれ机に分かれて作業開始です。育った苗を小さな株に分けてから、ポットに移植していきます。 小さな根、大きな根、花をつけはじめたもの、それぞれ生長具合が異なる苗があるので、先生に質問しながら、作業を進めていきます。それぞれの机では、皆さん一生懸命に作業を進められています。しばらくすると、沢山のポットが出来上がりました。
アナベルのポット上げの後は「ルドベキアの株分け」です。ルドベキアは北アフリカ原産のキク科の花で、夏から秋までの長期間開花します。
地下茎で増えていくので、株分け前の苗はすでに大きく生長しています。大きな苗を切り分けていくのは力作業ですが、株分け講座に毎回参加されている方もいらっしゃり、 またはじめて参加された方も、奥先生の丁寧なデモンストレーションにより、すっかりコツをつかまれて、あっという間に株分け作業も終わりました。
二つの実践作業の後は、「アサガオの種まきと植物の種の採り方」についての説明とアドバイスをいただきました。アサガオは日本を代表する夏の花として馴染み深い花です。2020年に開催予定の夏季オリンピックでは、世界各地から東京へ多くの外国客が訪問されるかと思います。その際、珍しい品種のアサガオが品川区の花壇で美しく咲く様子を見ていただけたら、とても粋な「おもてなし」になることと思いますので、活動されている花壇で植栽していただけるようにアサガオもアナベルと共に参加された方へお配りし、講座は終了しました。
一つの作業の中にも、植物にとっても、作業をする人間にとっても楽になるコツや工夫を学ぶことができたと好評をいただき、次回の支援講座「ボランティア花壇見学会」にもさっそく参加申込を希望する方が多数でした。次回の支援講座は、横浜イングリッシュガーデン、相模原公園の大温室を見学します。皆様のご参加をお待ちしております!
*詳細は、「イベント・講座」ページ「みどりと花のボランティア花壇見学会」をご覧ください。