ボランティア支援講座報告
横浜イングリッシュガーデン・相模原公園 6月11日(土)
みどりと花のボランティア第二回花壇見学会編
講師:園芸家 奥峰子先生
平成28年度、06月11日(土)に「ボランティア支援講座・花壇見学会」を開催いたしました。今回で第二回目となる花壇見学会ですが、神奈川県の公園まで足を延ばし、それぞれ趣の違う二つの公園を見学するなどスケールの大きいものとなりました。当日は、梅雨の合間の晴れ日となり、とても暑い日でしたが、参加者の方全員に集合時間前にお集まりいただき、順調に最初の目的地である横浜イングリッシュガーデンに向けて出発いたしました。
横浜イングリッシュガーデンは約1300種、1800本以上のバラを中心に、横浜の気候風土にあった草花や樹木を植栽し、季節によって変化する表情を楽しむことができる英国式庭園です。見学会は6月上旬でしたので、バラの見ごろは過ぎていましたが、ガーデンでは約300種のアジサイが花の盛りを迎えていました。庭全体の規模は大きくないのですが、季節に応じた庭の装飾、花色や草丈の違いを生かした花壇の演出の仕方に工夫が施されていて、とても見応えのある庭園です。
講師の奥峰子先生とともに庭園を歩き、植栽されている花やところどころで見られる珍しい草花、また英国式庭園の特徴についての解説を聞きながら、歩を進めていきます。珍しい草花はもちろん、同じ花でも演出方法が違うと新鮮なものと映るのか、皆さんは先生の解説を熱心に聞いていらっしゃいます。中には、他の団体メンバーへのお土産ばなしになるようにと、メモを取られている方もいらっしゃいました。優美に整えられた庭園を満喫した後は、次の公園へと移動です。
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次の目的地は、神奈川県立相模原公園です。相模原公園は熱帯植物園であるサカタのタネ グリーンハウス、メタセコイアの並木が壮観なフランス式庭園、約2300㎡の花しょうぶ園を擁する広大な公園です。今回は普段見ることできない熱帯の植物を楽しむため、グリーンハウスをメインに見学しました。
グリーンハウスは、ボランティア団体の皆さんもよくご存じのサカタのタネグループが管理する温室です。約400種を超える熱帯植物、珍しいサボテンや多肉植物を集めた「カクタスガーデン」の他、花や緑をテーマにした展示ギャラリーやフランス式庭園が一望できる展望室も備えた南国ムード溢れる大温室です。
今回は特別にサカタのタネグリーンハウス館長の菅野政夫さん・造園緑花部次長の大川幹夫さんはじめサカタのタネのスタッフの方々が私達みどりと花のボランティア見学会のために、温室のすぐそばに昼食をとるスペースを用意してくださったので、大温室見学前にしばし憩いの時を設けることができました。
大温室見学時には、南国特有の鮮やかな色彩やユニークな形状の草花、バナナやパイナップルなどが木々になっている普段味わうことのできない豊かな熱帯植物の世界を、館長の菅野政夫さん自ら案内してくださいました。皆さまも既によく知っている植物群とは全く趣の違った熱帯植物を興味深げに見学されていました。温室見学の後は、ちょうど見ごろを迎えていた花しょうぶの庭へと足を運びました。毎年、しょうぶの見頃の時期に「しょうぶ祭り」を開催し、すでに30年目になるそうですが、その長い歴史にも納得するほど見事なしょうぶの庭に、皆さんしばし時を忘れるように見入っておられました。
二つの公園の見学を無事に終え、大好評の内に第二回目の花壇見学会は終了いたしました。この見学会を通してみどりや花に関する理解をいっそう深め、日頃の活動に役立てていただけたら幸いです。