東品川海上公園・屋上庭園 10月22日(土)
みどりと花のフェスティバル「奥 峰子の素敵な園芸講座」編
講師:園芸家 奥峰子先生
品川区では、毎年春と秋に「みどりと花のフェスティバル」を開催しております。穏やかな気候の中、みどりや花に親しみ、各季節の訪れを身近に感じていただけるイベントとして、毎回多くの方に来場していただいております。今年も天候に恵まれ、爽やかな秋風が吹く中、咲き揃った秋の草花や各イベントを楽しまれる方々で会場は賑わいました。
東品川海上公園の「みどりと花のフェスティバル」内の「奥峰子の素敵な園芸講座」は、抽選で当選された方のみご参加いただける講座ですが、鉢植えが美しく並べられた会場や参加された皆さんが講座をいきいきと楽しまれている様子に、フェスティバルに足を運んでいただいた方もしばし足を止めて、会場の様子をご覧になるほど大盛況の講座となりました。
今回も講師の奥峰子先生とともに、キッチンハーブとしても人気が高いローズマリー、可憐な花色のガーデンシクラメン“ゴブレット”、ヨーロッパの荒れ地でも花を咲かせるカルーナの3種の花苗で冬でも楽しめる寄せ植えを作りました。
みどりと花のボランティアで活動いただいている団体の方だけでなく、植物を扱う講座にはじめて参加される方もいらっしゃいましたが、講師の奥先生の各花々の逸話や歴史などに関する興味深いお話や植物の配置の手順やコツなどの説明が始まると、会場全体が先生のお話に集中し、どんどん新しい知識を吸収し、花々に関する理解が深まっている様子でした。先生からの説明が終わった後はいざ鉢植えの実践です。
複数の植物を一つの鉢に配置する際は、一緒に植栽する植物の草丈や花姿のバランスだけでなく、日差しの当たり方なども考慮した上で、一番美しく見えるように配置することがポイントとのアドバイスをもとに、皆さん鉢を回して見え方を確認したり、一緒に参加されている方に意見を聞いたりなどして、工夫をしながら苗を配置していきます。特に初めて園芸講座に参加された方々にとっては、考えどころの多い作業ですが、鉢植えの花々が開花した際の様子を想像して、楽しみながら作業することも園芸の魅力の一つなのでしょう、鉢植えが完成するにつれ、会場のあちこちで楽しそうな笑い声とともに、お互いの鉢を褒め合う声が聞こえてきました。
その後は、より長く鉢を楽しんでいただくための管理の仕方や手入れのコツを教えていただき、講座は終了しました。完成させた鉢植えとともに、新しく得た園芸への興味や知識を長く大事にしていただければと思います。