秋まき一年草の種のまき方のコツ

 

秋まき一年草は苗と種からどちらからでも育てることができます。苗を植えてしまう方が、芽だしをする必要がないのでより簡単な方法ですが、花が終わると種子がとれる品種もあり、収穫した種子を保存して次のシーズンにまた植えるのも、自然のサイクルを最大限に生かした方法と言えます。

種子には様々な大きさや形があるので、うまく発芽させるためにもそれぞれの特徴に合わせたまき方をする必要があります。例えば、ヤグルマギクの種は大きくて強健なので、最初から花壇の目的の場所にまくこともできますが、デイジーの種子は微細種で厚みもないので、一度他の場所にまいてからある程度の大きさの苗になってから花壇に移植します。

小さく細かい種子は、箱いっぱいに種をまく「箱まき」、盛り土をして畝をつくってまく「床まき」や、育苗ポットやセルトレイを使用して発芽から小さな苗に生長するまで種を管理するのが一般的です。

種子によって発芽条件は違いますが、基本的には日当りが良く、風通しの良い場所にまき、土はあまり深くかけすぎないようにします。発芽後は少しずつ日光にあてて外の環境に慣らし、葉が開いてから十分に日光にあてます。花壇に直接まく場合も、育苗後に定植する場合も、寒さが来る前にしっかりと根を張らせて、冬越しに備えます。