梅雨が明けると、気温も上がり本格的な夏の到来です。高温多湿の日本の夏は、人間のみならず植物にとっても厳しい季節です。
日本では冷房のなかった時代から、自然の力を活用して、涼をとる方法がありました。 代表的なものとしては、へちまやアサガオなどのつる植物を建物の壁面に生育させ、陽光を遮ったり、温度の上昇を控える「グリーンカーテン(緑のカーテン)」が挙げられます。
これは、光合成の際に水分が植物の葉から水蒸気として放出され、周囲の温度が抑制される蒸散効果を利用したものです。現在では、その遮光・温度抑制効果から、省エネルギーの手法として、学校や社屋の建物の一部に採用され、街中で目にする機会も多くなりました。また、栽培する植物をクレマチス、きぅうりやゴーヤなどにして、鑑賞や生育観察、収穫等の目的にしても楽しむこともできます。涼やかな緑をとり入れることによって、快適な環境を作り出す古くからの日本の知恵です。
設置方法:プランターを利用する場合
用意するもの:プランター、植物の苗、ネット、支柱、フックなど
![]() |
![]() |
![]() |
①ネットの端をひもで本体に固定し、上部の端は支柱を通し、フックなどで吊り下げる
ネットは約70度の角度に張る。*設置場所によって、張り方は異なります。
②根鉢が入る大きさの穴を掘り、水をそそぎ、水がひいたら、苗を穴に植える
③ツルが伸びてきたら、こまめに等間隔になるように誘引する