例年より暑い日が続いた5月が終わり、梅雨の季節となりました。この時期を代表する花といえば、アジサイが挙げられると思います。日本では多くの公園にアジサイが植栽されているので、紫、白、赤色の大輪のアジサイが雨に打たれながらも咲いている趣深い姿をいたるところで楽しむことができます。
現在では海外でも見られるようになりましたが、元々は日本原生の花で、中国からシルクロードを通って各大陸まで伝わったと言われています。その後、現地でも品種改良が進み、多くの新しい品種が作られました。「西洋アジサイ」と言われている品種は、日本以外の国で品種改良されたものが日本に逆輸入されたものの総称です。
ボランティア支援講座では、西洋アジサイの一種である「アナベル」の挿し木とポット上げを実践し、参加された団体の花壇に植栽していただけるようにお配りしています。日本原産のアジサイと同様、特別な管理をしなくても花付きがよく毎年可憐な白い花を咲かせてくれます。枯れてしまった後もそのまま茶色く乾燥させて、ドライの状態を楽しむこともできます。乾燥した状態でも額縁状の花が残る*ので、リースなどに加工するのもおすすめです。
*湿度や気候によって、ドライフラワーの状態になるかどうかは変わります。