季節のお花紹介(4月)

 

4月となり、春たけなわの季節となりました。4月は「植月」という異名もあるように、
草花の植付けに最も適した季節です。中でも、春に種をまいた後、気温の上昇とともに一気に生長・開花し、冬に枯れる草花は生育から枯死までのサイクルを一年以内に完結する*ので、「春まき一年草」または「非耐寒性一年草」と言われます。

種まきの適期は、一般的には桜のソメイヨシノの開花時期と言われますが、この時期は寒さがとつぜん戻ってくることがあるので、それよりももう少し遅い時期、昼間の平均気温5℃~25℃くらいなる八重桜が咲く頃が目安です。これは春まき一年草の多くが、熱帯・亜熱帯産で寒さに弱いので、充分に気温が上がってから撒かないと生育しない場合もあるからです。

代表的な春まき一年草には朝顔、マリーゴールド、アスター(エゾギク)、ニチニチソウなど多くの花壇で植栽されている人気の花や、ひまわり、コスモスなど季節を象徴するような花が挙げられます。種から育てるのは手間がかかるようですが、春まき一年草は生育のスピードも比較的早く、開花後のお手入れや休眠期がないので育てやすいという面もあります。また、種から育てて花が開花したときの喜びは大きく、また枯れた後も、種をとり毎年栽培を楽しむこともできます。

*日本の気候環境では、このライフサイクルなので「一年草」と区別されますが、原産国では多年草として過ごすものもあります。