花がら摘み

 

花壇の基本的なお手入れ作業で、欠かせないものの一つに「花がら摘み」があります。「花がら」とは花が萎んで、すでに咲き終わったもののことです。萎んだ花を放置していると、落ちた花びらが腐って、病気の原因になったり、種子を作るために栄養やエネルギーが使われてしまい、次の花の順調な生育を妨げてしまいます。次に出てくる花のためにも、できるだけ早く咲き終わった花は摘み取りましょう。

「花がら摘み」は、通年に渡って必要な作業ですが、花の少ない冬期は行う頻度が少なくなると思います。しかし、耐寒性の高いビオラ、パンジー、プリムラなどは冬でも花を次々と咲かせ、開花後は実を結びやすいので、こまめに花がらを摘んで、種子をつけさせないようにすることが株を長く保つ秘訣です。

ビオラ・パンジーは、枯れた花茎の基部から摘み取って、できるだけ花茎を残さないようにします。また、咲き終わった花とこれから開花する蕾は一見よく似ているので、間違って蕾を摘み取ってしまわないように気を付けます。これから咲く蕾は、花がらよりも色が濃いので、色をよく見比べましょう。

プリムラは咲き方が大きく分けて二通りあるので、それぞれ花がら摘みの方法が異なります。下図を参考に花がら摘みを行ってください。

 

 

プリムラ02
一つの花茎に花を咲かせるタイプ(プリムラ・ジュリアンなど) →終わった花は付け根から摘み取る
プリムラ01
同じ花茎に房状の花を咲かせるタイプ(プリムラ・マラコイデスなど) →終わった花は一つずつ摘み取り、すべての花が終わったら、花茎を付け根から切り取る