「ハーブティーや化粧品の材料としても親しまれているハーブ類の植物は、古代から現在に至るまで、香料として、また薬用効果の高い医薬品としても使用され、世界の各地域の伝統医学や民間医薬を根本的に支える大きな役割を果たしています。また薬用植物としてだけでなく、風味を楽しむための香辛料「キッチン・ハーブ」としても広く使用されています。
素朴な花を咲かせ比較的性質も丈夫なハーブ類は、花壇やコンテナに植えると、観賞用としてだけでなく、料理やポプリに使用するなど幅広い楽しみ方ができます。
花や香りを楽しむハーブの代表といえば、可愛らしい紫色の花と虫除けや神経を鎮静させる効果が認められている芳香で有名なラベンダーが挙げられます。一般的に「ラベンダー」と呼ばれているのは「イングリッシュ・ラベンダー(コモン・ラベンダー)/アングスティフォリア系」に分類される品種群ですが、最近では、栽培のしやすさと生育の早さから「ラバンジン」という交配種群が人気だそうです。
種まき・苗木の植え付けの時期は春だと3月~5月までにかけて行うのが最適ですので、今の時期に花壇に最適な品種を選んでおくのもよいでしょう。