季節のお花紹介(1月)

厳しい寒さが続く真冬は、暖かな陽射しと花満開の春の訪れが待ち遠しい時期です。 暦の上で春のはじまりとされる立春は例年2月4日頃なので、春の訪れを実感するにはまだ寒さも厳しい折ですが、冬枯れのさみしい景色の中に、小さな花が咲き始めると春も身近に感じられることと思います。どの花よりもいち早く咲く早春の花々の一種は、「春告草(はるつげくさ)」と異名をとるものもあり、多くの人々に親しまれています。

奈良時代に中国より渡来したとされる梅は、その清楚な花や芳しい香り、また食用としても広く親しまれ、日本の「春告草」として代表的な花です。江戸時代より品種改良が盛んに行われ、現在では、観賞用の「花梅」、果樹として栽培される「実梅」合わせて300種類以上の品種があるそうです。

まだ冬も終わりきらない頃に可憐な花を咲かせる梅には、春爛漫の頃の花々とはまた違った趣があります。