「冬枯れ」という言葉があるように、寒さが厳しい冬は最も花の少ない時期と言えます。多くの植物が休眠期に入りますが、寒さに強く、冬でも花を咲かせる耐寒性の強い花々もあります。
中でも、パンジーとビオラは開花期が長く、花色も豊富なので冬花壇に重宝する花です。パンジーもビオラもヨーロッパに自生する野生品種から育種された同じ花ですが、花の大きい品種を「パンジー」、小さい品種を「ビオラ」と便宜的に区別するのが一般的です。
現在では複雑に交雑された園芸品種が多く登場したため、区別が難しくなってはいますが、どちらもその華やかな色と可憐な姿で人気の花です。
日本でも育種は非常に盛んで、動物の形に似たビオラなど、特徴のある新品種が毎年発表されています。