チューリップは日本人にとっても馴染み深い花です。原産地はトルコですが、16世紀頃にオランダに伝わり、現在では日本国内に流通するチューリップはオランダで生産されたものがほとんどです。日本では、富山県・新潟県で大規模に栽培されており、両県の県花でもあります。また多くの地方公共団体でも市町村花として制定されています。
しかし、チューリップは春に咲く花としてのイメージが一般的で、真冬に見頃を迎えるチューリップ 「アイスチューリップ」があるのはあまり知られていません。 アイスチューリップとは、球根を特殊な方法で凍らせて、生長をとめた状態で保管し、その後、徐々に外気温にならせながら生長させたチューリップのことで、凍らせて保管する栽培方法からアイスチューリップと呼ばれています。
冬を疑似体験した球根は、外気温との温度差により春と勘違いし、真冬でも花を咲かせます。冬は気温が低いので花持ちがよく、花の種類が少ない冬を鮮やかに彩ってくれる花の一つとして重宝します。10月下旬から12月上旬が植え付けに適した時期なので、花壇に加えてみるものおすすめです。