腐葉土について

今年の晩秋は例年より平均気温が高く、12月に入ってからも比較的気温は高く、暖冬の傾向は続いています。とはいえ、寒さは以前よりも増し、花壇の寒さ対策が急がれる時期となりました。

土の表面をビニールや不織布などで覆い土を保温するマルチングは花壇の植物の寒さ対策として一般的ですが、マルチングに使用する素材としてはビニールや不織布といった素材だけでなく、自然素材である腐葉土、ワラ、バーク、水苔など様々なものが使用できます。中でも腐葉土はビニールと違って、マルチングとして使用した後も土へと分解されるので、土に栄養を与え、土壌改良効果も期待できます。市販のものを使用するのも手軽な方法ですが、この時期に沢山落ちている落ち葉などを集めて自作することもできます。

腐葉土は落ち葉・枝、虫の死骸などがミミズやバクテリアの働きで分解・吸収・発酵されて作られる栄養分豊富な土のことですが、自作する場合でもほぼ同じ工程でつくられます。花壇の隅に穴を掘るか板などで枠を作り、その中に落ち葉を積み重ねて、雨よけのシートをかぶせて2~3か月ごとに中を混ぜ合わせ、時間をかけて発酵を繰り返してつくる方法と、発酵促進のために米ぬかや油かすなどを落ち葉と交互に重ねてつくる方法などがあります。どちらも葉の形がなくなり黒く変色するまで定期的に混ぜ合わせて作ります。ビニール袋*などでもつくることができるので、挑戦してみるのもいいでしょう。

*水抜き用の穴と空気抜き用の穴を適宜あけ、時々上下を混ぜ合わせます。