今年の初秋は、秋雨前線の停滞と断続的に発生した台風の接近によって、不安定な気候が長く続き、記録的日照不足となりました。今年は思わぬ自然の猛威によって、植物にとっても厳しい環境になってしまったのではないでしょうか。こうした厳しい環境の中でも、結実・開花してくれた植物に「お礼肥え」を施しましょう。
お礼肥えとは、結実し終えた樹木、花が終わった宿根草の消耗した樹勢や株を回復させるために肥料を与えることです。この作業は、開花や収穫へのお礼やねぎらいの気持ちから「お礼肥え」と言われていますが、次の年の充実した開花や結実のためにも欠かせない作業です。お礼肥えには、樹勢や株を回復させるという目的から、チッソ、リン酸、カリウムがバランス良く配合された速効性のある液肥や化成肥料が向いています。肥料を与える際は、植物が栄養をより吸収しやすいように土に混ぜ込むといいでしょう。